「…頭、痛い」



恵美との電話を終えた私は、
カーペットの上で
ソファーに寄り掛かるように
そのまま寝ていた…


立ち上がり、
時計に目を向けると
針は、3時07分を指していた。


「疲れてるんだ私…
夢を見たのもきっとそのせい」


それから、
シャワーを浴びて
残っていた仕事を済ませた。
沢山寝たから、
また眠るという選択肢はなく
少し喉が渇いたので
コンロに鍋を置き
お湯を沸かして
久々にココアを作ってみた。


カップから立つ湯気…
甘い香り、
ほんのり苦い味、


私の頬を
何かが伝った…