~コトノハ~

夢なのに痛い……こんなに痛いのに起きれない……もしかしてこれって……


「夢じゃ……ない?」


『はい、夢ではありませんよ』


今の呟きを質問と捉えたのかピエロが答える。


「…夢じゃないならここはどこ?」


『ここは【コトノハ】を説明するためだけに作られた場所です』


「作られたって、誰が作ったのよ」


『神です』


「何のために」


『【コトノハ】の説明するために』


堂々巡り、こいつと話してると頭が痛くなる。今この時が夢じゃないなら幻覚を見ているのだろうか?なんにせよ、やっぱり私はおかしくなっているのだろう


『この場所をどう捉えようと構いませんが、結局は開催されますよ?貴女の意志など関係なく』


冷静に、あくまで他人ごとのように語るピエロ。私はもう色々と限界だった。


「だからっ!何だってそんなこと勝手に決めてるのよ!神の使いだかなんだかしらないけど!いきなり殺し合いをしろ?!ふざけないでよ!」


『殺し合いではなく競い合いですよ?必ずしも殺す必要はないですから』


「そんなの屁理屈でしょ!?」

『もし殺し合いをさせるとして、貴女達と何が違うんです?』