ふらふらと歩いていると、肩を叩かれた。振り向くとハーフぽい顔立ちのイケメンが立っていた。まるで、マンガから抜け出して来たような容姿。唖然としていると、その人は、話し始めた。
「ねぇ。サークル決めちゃった?良かったらうちのサークルに入らない?」
呆然としていると、肩を寄せて話し始めた。
「ねぇ。話し聞いてる?」「あっ、ええ。」
どうしよう。困っていると「おい。瑛、何やってんだ。ナンパしてんなよ。」
「ちゃんと勧誘してるよ。ねぇ。」
瑛と呼ばれた人は、私にウインクしながら言い返した。そして、肩を抱き寄せた。
「そういうのは、勧誘じゃなくて、誘惑って言うんだよ。」
んっ。なんか聞き覚えのある声。声の方向を見るとそこには、
「先輩!」
思わず大きな声を出してしまった。恥ずかしい。
「深雪ちゃん?」
「はい。」
嬉しい。こんなにうまく先輩に会えるなんて、超ラッキーなんだろう。