「なによ……なによなによ!!!」

私の突然の怒鳴りに驚く章汰。
付き合ってから怒鳴った事なんて一回もなかった。

はぁ…本当ありえない!!!
何にも分かってくれない!

あの頃のように真剣にだって聞いてくれない。
ただ私にベタベタするだけ。

「亜実……「私が他の男子が好きだったらその原因は何か考えてよね!!」

私は思っている事をひとつ吐いた。
まだまだ吐きたい。
けど、今は押さえておこう。
私は、章汰をにらむ。
章汰はうつむいて、両方の拳を丸め、振るわせる。
もういいか、と思って後ろを向いた瞬間、章汰は何かをつぶやいていたけれど私は聞こえず、聞こうとせずにその場を後にした。

とにかく……章汰が見えなくなるまで走って帰った。

「これでいい」と思ったけど……
こうゆうやりかたをした私はバカだったんだね。
悪魔になる彼を知らないで…