「俺、章汰から亜実を守っているうちに亜実が好きになった」

……?
オレ、ショウタカラアミヲマモッテイルウチニアミガスキニナッタ?
え?
えええええ!!!!?

「……ぇ?」

多分私は今、すっごく間抜けな顔をしてると思う……
ぽかーんと口を開けて目を見開いて……

そう、突然の告白。
両想いだった。

「私……」

嬉しすぎて涙があふれた。
ポロポロ頬を伝う。

「亜実?!」

「私も好きだよ」

私は亮平君を向いて、キスをした。
私のキスを彼を受け止めてくれた。

このキスがファーストキスだったらどんなに幸せだろう。
何度も角度を変えながら優しいキスを繰り返した。

幸せだった。

束縛から私を守ってくれる救世主が私の恋の相手……王子様だった。

お互いの唇がそっと離れた。

「愛してる」

「ありがとう。俺もだよ」

見つめ合っては微笑み合った。