「結婚しようか」
ええええ゙?!
驚愕。
…思いっきり顔にでてしまった。
わ。
こ、こわっ。
目の前には満面の笑みを浮かべていながら、何故か物凄い負のオーラを発する男。
私の両手を握りながらも、ギリギリと締め付けてくる。
有無を言わせぬ恐ろしさに、私は無言でこくこく頷いた。
あああああ…─。
頷いちゃったよ!私。
やばい訂正しなくちゃ、てか手を離して……─。
む。
り、です。
「む」と口にしようとした途端、さらにすごい怒りをオーラで表してくる。
笑顔、なんだけどなあ。
─…結婚、か。いいんだけどね。私は。
「……はい」
水谷くんは、それでいいの…?