あら?神楽くん!!

あ、あの…先輩…

もう、先輩なんて他人事みたいで嫌だわ。
私は、時期に貴方の妻になる女ですのよ?

えっ?潤…

あぁ。本当だよ。
別に隠すつもりはなかったんだが、俺も最近知ったばかりだ。

神楽くんのおじいさまである武蔵様とおばあさまである時枝様に直接お話しをしました。
神楽財閥と奥山財閥は、二人の結婚と同時に、統合し
さらなる拡大、新たな企業の発足も視野に含まれてますのよ?

神楽財閥?奥山財閥?
え?潤の家って…

あぁ、気が遠くなる程金持ちだ。

(って事は、御曹司なのかしら?潤と今のうちにもっと仲良くしていけば、潤もお金も私の物に?)

…何よだれ流して笑ってるだよ?気持ち悪いな…

あ、いや、別になんて事ないわよ?
気にしないで。

ところで、その…

私は、夏帆でよろしくてよ?

んじゃ、夏帆さん。

さん。は余計よ。貴方と私は
いずれ家族になるのに…
先程も言ったように他人事みたいで嫌だわ。

あぁ、ごめん。
(うわ…めんどくせえ…じいちゃんとばあちゃんのバカヤロー!)

あら?もう時間ですわね。
二人共、早くしないと遅刻になり兼ねませんわ。私の車にどうぞ。

あの車ですか?

もちろんよ。

うわー!リムジンだぁ~!!

はあ…はしゃいでないでとっと行くぞ?

あ、うーん。

さ、乗った乗ったですわ。

車は、学校へと走りだす。