どうも、お久しぶりですわね。
潤様。

あぁ、久しぶり。

私に何か言わなくてはいけない事がなくて?

実は、婚約の件なんだけど…
ちゃんと断ろうと思う。
ごめん、夏帆とは結婚出来ない。
他に好きな人が居るんだ。

わかりましたわ。
で、それは誰ですの?

妹の言葉だ。

なっ…妹って貴方…
わかってるの?
兄妹同士ではけっ…

お姉様、それがどうも
違うみたいなの。

え?違うって…?

言葉は、血が繋がってない
義理の妹なんだ。

そうでしたか…
わかりましたわ。

ごめん。

夏帆お姉様…

そういう事でしたら、貴方との
婚約は破棄させて貰いますわ。
でも、取引は続けさせて頂きます。

え?お姉様?

え?

もっとしっかりしなさい?
次期神楽財閥社長さん?
貴方とは、違う形でサポートさせて頂きますわ。
では、そういう事ですので。
私はこれで失礼します。
ごきげんよう。

夏帆はヘリに乗り込む。

また会う日まで~!

あっ…行っちゃた…

ま、よかったですわね。
わざわざ呼び出して失礼しました。

あぁ。さて教室に戻るか。