店の外で鈴木君と別れ、マンションに向かい歩き出した。

後ろには細心の注意を払いながら。


ゴルゴ張りに背後に緊張感を漂わせる術を身に付けたのは一年前‥



そう‥あの時から



日射しがジリジリと刺すように痛かったあの日‥


人間の憎悪

皮膚の脆さ

勘違いの恐怖


を目の当たりした