バトンと君と青春と。

「とりあえず教室入ろう。」

「うん!」

私は人ごみが嫌いだから、真依に早く入ろうと促した。

その時

「ねぇ!」

…?

振り向くと、少し茶色がかった長い髪に

少し気崩した制服が似合う男子生徒。