「余裕とかいりません。私、ありのままの速水さんが知りたいです。」
私は速水さんの目を見て言った。
すると、速水さんは嬉しそうに笑った。
「さんきゅ。」
速水さんはそう言ってから、
私の腰を引き寄せて、
そっと抱きしめた。
やっぱり、速水さんに抱きしめられると安心するな…。
ずっとこのままでいたいって思っちゃう。
って、ん?
待てよ。
ここは…水族館の真ん前なわけで。
人も当然いるよね。
と、いうことはー……