「ちょっとヤバくない?」
四季ちゃんが私の肩をゆさゆさと
揺するけど、
私は何も反応できなかった。
「ゆゆ!しっかりして!」
私の頭の中では、
一番考えたくない可能性がよぎっている。
まさか…速水さんが……
なんて思うけど、
まだ付き合って一週間も経ってないし、
彼女の私は、こんなチビの女子高生だし。
そりゃー、浮気の一つや二つ…
「あー!やだやだ!速水さんは私の彼氏なのにぃ…」
どうして私は、速水さんを信じられないんだろう。
もしかしたら、会社の人かもしれないじゃん。
それなのに、私の頭の中は、
『浮気』の二文字で埋め尽くされていた。