年上王子様

「ゆゆっ、これどう?!」
やっとそのお眼鏡にかなったものを発見したらしく、
目をキラキラさせて私の所に持ってきた。
四季ちゃんの手元を見ると、
ピンク地で、白のフリルをあしらった下着。
「かわいい!」
「でしょ?ゆゆにピッタリだとー…あ、サイズがピッタリじゃなかった。Aカップの持ってくる!」
私への当てつけとしか思えん…。
絶対ワザとだよね?
私のガラスのハートにヒビが…!
「はい、これ。じゃ、レジに行ってきな!」
そう言った四季ちゃんは、
私の背中を押した。
ふと値段を見ると…
ごごご5000円?!
私のお財布がぁ…。
レジでお金を払うと、私の財布は見事に小銭のみとなった。
明日からどう生活していけば…(泣)