あれは、夢なんだろうか…。
このところ、ずっとそんなことを思っている。
だって、あの今まで一度も告白されたことのなかった私が!
あんな、年上の、さらにイケメンの人に、告白されるなんて前代未聞だもん!
「はい、またトリップしなーい」
四季ちゃんが、私の前の席にドカッと
座って言った。
「ま、今は授業中じゃないけどね。」
と付け足して。
そう言えば、未だに信じられなくて、
まだ四季ちゃんに話してないんだった。
「で、何考えてたの?」
「私、告白された。」
「………」
って、えーーーーーー?!!!
なんか、コメントはぁ?!
また固まっちゃったよぉ。
「四季ちゃーん、しっかりー。」
私が四季ちゃんの肩を揺らすと、
四季ちゃんはハッとして、
こっちの世界に戻って来た。
よ、よかったぁ…。