年上王子様

「これのこと?」
漣さんがそう言って掲げるそれは、
紛れもなく、私が昨夜着けていた
5000円…もとい下着だった。
「かかか返して下さい!!」
私はその下着をバッと取り返し、
胸の前で抱きしめた。
「昨日はあんなに素直だったのにな~。」
漣さんは残念そうに言うが、
顔はニヤついている。
意地悪だ…。
「甘えてきたのにな~。『もっともっと』とか言っ…」
「あーーーーーーーー!!!!!」
やだやだ!
恥ずかしい!
覚えてるだけに、余計に恥ずかしい!
「もういいです!朝ごはん作ります!」
私はそう言ってから、
急いで下着を身につけ、そばにあったカットソーとスカートを穿いて寝室を出た。