「君の名前、教えてくれる?」
あ、名前…。
そう言えば言ってなかった。
「えっと、立川ゆゆ、高校2年生です!」
「ゆゆ、ね。じゃあ、ゆゆ、連絡待ってるな。」
速水さんは、そう言って改札口を通って行った。
『ゆゆ』…。
ゆゆって呼んでくれたー!
きゃぁぁぁ!
なんか、照れちゃうよぉ…。
王子様みたいだな。
ってか!今何時?!
ケータイの時計を見ると、
すでに9時をまわっていた。
さすがに怒られるぅぅ!
私は、急いで改札口を通りすぎ、
電車に乗って、家に帰った。
帰ったら、お母さんにこっぴどく怒られました…。
とほほ…。