年上王子様

靴を履いて凛子さんはスッと立ちあがった。
「じゃ、またね。ゆゆちゃん。」
「はい。」
「何かあったら連絡して。番号は漣に聞けばいいから。」
「ありがとうございます!」
そして、凛子さんは颯爽と出て行ってしまった。
大人の女って感じだったな~。
将来はあんな風になりたいな。
「ねぇ、速水さん。」
「ん?」
速水さんは鍋に火を点けながら、
顔だけこちらに向けた。
「凛子さんって何歳なんですか?」
「あー、俺と3つ違いだから…27歳だな。」
「もう旦那さんがいるんだ。きっと素敵なんだろうな~。」
凛子さんの旦那さんだもんね。
きっと、超エリートイケメンだよ!
「姉貴の旦那、医者だっつってたよ。」
医者?!
超エリート!
「うわぁ~。お医者さんと結婚かぁ…。」
すごいな~…。