驚きの目で

一瞬止まった彼の瞳の色が戻り

「あぁ~、えっとどちら様で?」

靴のかかとを直し

目があう

「…ぁ、えと」

まさかの事実におろおろしてると
私の全身を眺めて

「もしかして、あぁ。渚の学校の子かぁ」

理解したみたい。

「はい…。あの、なぎっ及川君最近学校来て無くっ。それで先生に、頼まれたので、これ。届けにきました。」

気だるそうな彼は手を差し伸べ

「あいつ学校行ってないのー?ハハッ(笑)」

小さく私は頷いた

「これ、ありがとね。」