「ナンノ用デスカ?オ嬢サン」 「棒読みー!!ひどーい!!」 まるで幼い子供が駄々をこねるように叫ぶ16歳。 「分かったから…で用は何」 「あのね!!ユキに言いたいことがあって!」 言いたいことなら早く言えばいい。 せっかく寝てたのに… だけど、珍しくかしこまった顔をしていた。 「……あのね、ユキのことが好きなの」 「………………」 麻耶がオレを…? でも、オレは麻耶は妹みたいな存在としか思っていなかったから何も答えられない。 「じゃ!!それだけだから!」