そして毎日の日課というように1日一回は必ず麻耶が家に訪れた。



ピンポーン

「ユキ―!!!!!」

チャイムと同時に聞こえてくる叫び声。


チャイムの意味ないじゃんかよ…



「チャイム押すか叫ぶかどっちかに……」


「ユキーーーーーー!!」


ガバっと勢いよく抱きつかれ少し後ろによろめく。


ったくなんだよ。ガキが…


……って…


「泣いてんのか……?」


「……泣いてない」


うそつけ。

目がウサギみたいに真っ赤っか。


「泣いてんだろ?」


「……泣いてないもん」