その言葉がすごく嬉しかった
そうしていつの間にか一緒にいる時間が増えて、あたしの中の葵衣さんの割合が増えて、好きになってた
出会いは突然で、はじめからうまくは行かなかったけど、今こうして一緒にいられて、お互いの想いが伝わっているのってすごく不思議なことだと思う
「なに?何考えてるの?」
「な、なにも…」
いきなり顔を近づけられて、逃げ場のないあたしは顔を横に向けた
「無駄」
「え?」
葵衣さんのふふっと息が頬にかかると、そのまま温かい唇が押し当てられた
「!なっ!?」
「しっ、朝からなんて声出すの?和奏?」
あ、あなたのせいですよ!!