きらびやかなネオン街 客を呼び込もうと必死な黒服たち 汚ならしい建物の路地に座り込んで、自販機のココアをすすった。 隙間から見える人の波を見て、細く息を吐いた。 空になった缶を傍にあるゴミ箱に入れようと立ち上がったら、後ろに50代と思われるオジサンがいた。 少し興奮してるみたいだ。 「君、5万でどう?」