True colors

｢それで麻梨亜ちゃんはどうするの？ 告白するの？｣

｢ううん。私は大好きな人も親友も同じぐらい大切で好きだから二人が恋人になれるように協力するの。｣

｢それじゃ〜麻梨亜ちゃんの気持ちはどうなっちゃうの？｣


｢……大切な気持ちとして大事に鍵をかけてしまい込むの。｣


｢麻梨亜ちゃんはそれでいいの？｣


｢うん。私は二人とも大切で手放す事ができないの……。 弱虫だから。｣


｢麻梨亜ちゃん………。｣



カタカタカタ………。


｢ん？何か揺れてる？｣


と言った瞬間にいきなり大きな揺れが襲ってきた。

｢地震！？沙耶ちゃん大丈夫？｣


｢恐い！｣


ベッドの上で目を瞑る沙耶ちゃん。


ベッドの横の棚に置いてある花の入った花瓶がカタカタカタを音をたてて今にも落ちそうだ。