九月八日、今日は美樹の誕生日だ。


私と大輝は美樹を驚かそうと密かに計画を立てていた。


「美樹行くよ!」


「えっ!?どこに?」


学校が終わると、困惑する美樹の手を引いて私はある場所へと向かった。


「さぁ、ドア開けて。」


私が言うと美樹はそぉ〜っとドアを開けた。


パーンというクラッカーの音が響き渡った。


「誕生日おめでと〜美樹!」

「ありがとう大輝〜!」


目をうるうるさせながら言う美樹。


「おめでとう崎本さん。」


「えっ!渡辺君もお祝いしてくれるの〜!?ありがとう。嬉しい〜!」


私と大輝で美樹の誕生日パーティーの計画をしていて場所に困っていたら、海君が知り合いの喫茶店がその日定休日だから貸してくれるように頼んでくれたのだ。


(よかった!美樹喜んでる〜!)


「美樹〜誕生日おめでとう!」


と言い私は美樹に抱きついた。


「ありがとう麻梨亜〜!愛してる〜!」


美樹は私をぎゅっと抱きつきかえした。