朝学校へ行くと、いつも通り何人かの女子達が声をかけてきて僕の机に群がった。


媚びるような声を出して話す女子達。


なぜか苛々していた僕はその声がうっとうしくてしょうがなかった。


(…気持ち悪い声で……うるさい。)


僕は机をバンと叩いた。

その音は教室中に響き渡りみんなが静まりかえって僕のことを注目した。


「大きな音を出してごめんね。体調が良くないんだ。保健室で寝てるって先生に伝えといてくれる?」


そう言うと、周りにいた女子達がビックリした顔でコクンと頷いた。


僕は教室を出て屋上へ行った。


麻梨亜ちゃんへの気持ちでこんなに揺さぶられる自分がなんか情けなくてハハッと軽く笑った。


「わっ!!」


と言う声と同時に背中をドンと押された。