True colors

家に帰っても麻梨亜ちゃんの事をばかりを考えてしまうようになっていた。



夜ベッドの上でいつもその日麻梨亜ちゃんと話した事、麻梨亜ちゃんの顔をついいつまでも思い返してしまう。


(僕って相当やばいな…。)

｢ただいま。｣


お母さんが帰ってきた。

｢…今日は麻梨亜お嬢様となんかしゃべったりした？｣


あの日以来麻梨亜ちゃんのことになるとお母さんはなぜか過剰反応するようになった。


｢しゃべったよ。だって僕隣の席だよ？ しゃべらない方が変だよ。｣


冗談ぽく笑いながらそう言った。


｢……絶対好きになっちゃだめよ……。｣


｢……………。｣


毎日毎日そう言われるとさすがに苛々してきた。


｢……好きだよ。｣


そこまで強く言われる理由が分からなくてつい反抗するように言ってしまった。