僕は麻梨亜ちゃんを胸へと引き寄せた。


掴んだ彼女の腕は想像以上に細かった。


顔を真っ赤にさせている麻梨亜ちゃんの顔を見たら胸が痛くなった……。


「ご、ごめんね。ありがとう。」


麻梨亜ちゃんは慌てて僕の胸から離れた。


その仕草がすごく可愛らしく思えた。


「さ…さぁ海君早く家行こう!」


「クスッ……そうだね。」


ころころ変わる麻梨亜ちゃんの表情を見ているとなんだか胸がどんどん締め付けられていった。