「麻梨亜おはよ〜!」


教室の窓から外の私に大声で元気に手を振る美樹。


大輝の言った通り私が高級車で送迎されていたことなんてもう誰も気にしてはいなかった。


「麻梨亜やっと来た。聞いたか〜?今日転入生が来るんだって〜。」


教室に入るなり大輝が私に駆け寄って来た。


「へぇ〜、そうなんだぁ〜。」


「おっ?興味津々の美樹と違って興味なさそうだな?」


「ちょっと大輝、その言い方なんか私がバカみたいじゃん!!」


そう言って大輝と戯れる美樹は怒っている素振りをしていてもキラキラとした笑顔で大輝を見つめていた。

そんな二人を見ていると、なぜか胸がズキッとした…。