「見て欲しい物があるんだ。」


そう言われ、私は古い倉庫みたいなところへ案内された。


「さぁ〜こっちだよ。」


倉庫の中のカーテンだと思っていた布を開けると、扉が現れた。


「入ってごらん。」


言われるがまま私は扉を開けて中へ入った。


中には赤ちゃんのおもちゃ、小さい子の服、カバン、アクセサリー………。いろいろなものが置かれていた。


それを見て私はあることに気付いた。


「もしかしてこれって……。」


「麻梨亜ちゃんが産まれてから今まで、誕生日やクリスマスのプレゼントを買っていたんだ。いつか渡せる日が来るかもと思って………。どうか受け取って欲しい。」


(この人……本当に私のこと思ってくれてたんだ………。)


「ありがとうございます。……………お父さん。」



この日から私はこの大きなお屋敷に住むことになった…。