*オレンジ色の空*

椿高校。



「あー・・・・ぎりぎりセーフ」



「そうだな。」


「あっ、落合先生。」


目の前には、やたら教師めいた先生がいた。



「何してんの、そんなスーツびしっときめて。」



「あ、そうだ。二人の男に会わなかったか?Sクラスに入るんだが。」


「?」


「二人とも帰国子女でなぁ・・・。兄弟らしいんだが、同い年なんだってな。」


「・・・。ものすごい心当たりが・・・」


「お、そうか?」


「なんで、スーツびしっと?」


「そいつら、とーっても有名なやつらなんだよ。

 兄のほうはでけー会社の社長だろ?

 そいつがいなかったら、もう世界の企業はほとんどつぶれるってぐらいの

 会社の社長。


 弟のほうは、気ままなんだが、料理の天才だよ。

 コンクールにはすべて優勝。

 ハリウッドのモデルやら、大企業の社長らが行くような、ところの料理店の一番上ときたもんだ。


 そんなやつらが椿校にくるんだぜ?

 スーツじゃなきゃ、何言われるかわかったもんじゃないぜ、まったく・・・」



そういって、第一ボタンまでしめて、ネクタイをしめている落合先生。



息苦しそう・・・。