*オレンジ色の空*

「茉莉ちゃん・・・」


「茉莉でいーよ?どーしたの?」



「そ・・・そんなにいらないかな・・??」





茉莉が持ってきたのは、ホールの約半分。ホールがただでさえ大きいのに・・・。







「私、椎ちゃんが食べてくれるとおもって作ったよ・・・?


 食べたくない・・・?」





ううっ・・・桜さん。その笑顔で断るわけいかなくなっちゃったじゃないですか!!!






「パクッ」




「「あ」」




桜さんと茉莉がほぼ同時に声を発した。




「甘・・・」




なんと右京があの約半分もあるのを一口食べたのである。





「右京のはこっちーっ」




「俺、もういいわ・・・。そこまで甘いの好きなわけじゃないし・・・。」