「ドガッ」


いきなり、救世主とばかりに、男の人が、その不良たちを蹴っ飛ばした。



「僕のお姫様に触らないでくれるかな?」



そういって、不敵な笑みをこぼした。



「うわぁぁぁっ」


・・・。意外に弱かった?



「ほら、椎、立てる?」


「ナツ・・・」



「外見てたら、椎が絡まれてて、


 必死で走ってきたんだよ?」



「ありがと・・・」



「家まで送るよ。」



「ありがと・・・」


「こっちの電車だっけ?」



「ううん、家の場所変わったの。こっちだよ」



ナツは優しい。

しっかりともう絡まれないように、手を握っていてくれる。