そうおもうと、心の中がぽっかりと穴が開いたような気分になった。


考えなければいいのに、どんどんマイナス思考が続いていく。



「椎、湯、もう沸いてる」


「・・・えっあっ、本当だ」



右京に言われなきゃ気づかなかった。



「なぁ、こいつ、お前の部屋から離れないんだけど」


そういって白い猫をさす。


「シャオ!!」


「あ、椎知り合いか?」


「うん、私の飼い猫」


「へー、これがモデルの猫か」


「モデル?」


「知らないのか?龍のところの会社の雑誌でその猫が、モデルとなって出てるぞ?ほら」


そういって雑誌を私の前に置く。


ぱらぱらとページをめくっていくと、いたるところにシャオの姿が。


「そうなんだ・・・」


「シャオっていうのか、こいつ。たしかに真っ白だな。穢れをしらなそうだ」


シャオには穢れをしってほしくないなあ・・・