先輩は、そんな私をどう受け取ったのか、頭を2、3回ぽんぽんと叩いてくれた。 「返事はいつでもいい。雛からの連絡待ってるから …じゃあな、気を付けて帰れ。」 それだけ言って、佐原先輩は帰っていってしまった。 私は、そこでぽろりと涙をこぼして、足早に帰路についた。 頭のなかは何故か星司くんのことを思い出していた。