「まだ……ね。」



だから、遠距離恋愛なんてできないことはお互いが一番分かってること。



「雛が嫌なら…別に… 」


「ううん。嫌じゃない。
星司の“まだ”がいつかわからないけど…、まだ星司の彼女でいたい。」


「うん。ありがと、雛。」










結局、私たちは星司が東京に発つ日に別れることにした。



なのに星司が受験で1週間ほどいない時は辛くって、自分の受験勉強も手に付かないほどだった。

こんなんじゃダメだって、自分を叱っても心に寂しさが募った。