先輩が食後に煎れてくれた紅茶を飲みながら、ぼーっとテレビを見た。 平日のこの時間、家にいるのは珍しい。専門学校の朝は何気に早いのだ。 普通の大学とかでも、1時間目(?)の講義くらいは始まっている頃だろうけど。 すぐに、隣に先輩が座った。 昨日も思ったけど、先輩は他人との絶妙な距離を知っていると思う。 遠すぎず、近すぎず、この距離は先輩と後輩の距離なんだろう。…きっと。 先輩はコーヒーをすすった。