「シャワーいいよって…あれ?」



私は、シャワーも浴びずに布団を頭からかぶって寝た。



一刻も早く、東京を出たい。





「雛ちん、おやすみ…。」





葵にもろくに返事をしないまま、無理やり目をつむって朝を待った。