「くさーい話かもしれないけど、地球上にたくさんいる男性の中で、たった一人を好きって思えるのは奇跡じゃない?
せっかく、好きって思えた気持ちを消しちゃうのはもったいないって!
きっといつか、星司さんを越える男性が現れるかもしれないし、その日までは星司さんを好きでいていいんだよ。
泣く日ばかりでも、楽しいばっかりじゃなくても、好きって気持ちは幸せな気持ちだと思うの。
星司さんを好きって言う雛ちんはすごく素敵な女の子。
好きでいるのは変な話、個人の勝手なわけだし?
忘れる必要なんてないよ。
大切にしなよ、その気持ち。」
葵は言い終わったら少し照れて、ニコンと笑ってくれた。
温かい笑顔。


