…待って!行かないで!


そう言いそうになったけど、ほんの少しのところで堪えた。

この人の夢を、私が潰したらいけない。彼女として最後にできることをしなくちゃ…。





「元気…でね。星司くん。」



星司はコクリと1度だけうなずいて電車に乗った。

堪えていた涙がこぼれる。