声をかけようか迷ったけど、私も真似して雪と空を見た。 何時間、そうしていたのだろう。 この街の最終列車がホームに入ってきた。もう、タイムリミット。 「もういくよ。じゃあな、雛。」 星司は立ち上がり、振り返ることなく言った。