星司との3回目の冬は、とにかく切ない日々だった。 何をしてみても、来年は隣に星司がいないと実感するだけだった。 「星司…。」 「ん~?」 どんどん口数が減っていく私たちに気が付いたのはいつだったろうか…。 ふと気が付けば、もう雪が降る日も少なくなっていた。 別れの日まで、そんなにないことを思って涙がこぼれた。