「そろそろ時間、行くぞ。」 もうそんな時間なんだ。 やっぱりここの終電は早い。 「じゃあ、お母さん、お父さん、行ってきます。体には気を付けてね。」 「雛、前向いて歩きなさい!」 「しっかりな!がんばれよ!」 私は片手でキャリーバッグをごろごろいわせながら先輩に続いて改札をくぐった。