空には、今にも空の青さに解けてしまいそうな 絵の具でスゥーと横に一本描いたような雲が浮かんでいて その雲が、自分の心の中の悲しみや寂しさを描いているようで───堪えていた涙が今にもこぼれ落ちてきそうで上ばかり見上げていた。 そんな時─── 「梨華ちゃん。元気?」 いつの間にいたのか…?高津くんが、ニコッと明るい笑顔であたしの顔を覗き込んでいた。 「うわっ!?な、なんでここにいるの!?」 余りの驚きで、大声を上げてしまったあたしにクラスメート達の視線が注がれていた。