学校の校門を過ぎても、大輔くんの周りは石川さん達がグルリと囲んでいて 声なんてとてもじゃないけどかけられない雰囲気が漂っている。 「ねぇ、ねぇ。大輔くんって、どんな食べ物が好きなの?」 一際黄色く可愛い声が聞こえてきた。 この声って、もしかして石川さんの声?…。 しかも“大輔くん”って、まるで大輔くんの彼女みたいに接してる。 止めてよ…それ以上、大輔くんに近づかないで…。