二人になれるところって……。 龍輝君のセリフに周りがざわつき、女子からの厳しい視線がより一層強くなった気がする。 それに焦ったのは私だ。 意味ありげな言い方をしないで欲しい。 しかし、私が口を開く前に龍輝君は笑顔で先に歩き出す。 その背中を恨めし気に睨み付けるが、それよりも女の子達の鋭い視線が、最後まで後ろから私の背中を突き刺していた。 失敗した、と後悔するがもう遅い。 これから私の平穏な高校生活はなくなったなと確信した瞬間だった。