「まぁあんまり難しく言っても理解出来なさそうなんで簡単に…日露戦争ってのは朝鮮半島を単独支配したい日本の思惑と不凍港を欲したロシアの思惑が見事にはまった戦争で、当時は国家予算で10倍、常備兵力で15倍の開きがある両国の戦争を『赤ん坊とプロレスラーのケンカ』って表現した人も居たらしいよ」

それを聞いて

「そんな相手に戦争仕掛けるなんて…昔の日本人って無謀なんですねぇ」

って答えたもんだから

「まぁ無謀って言えば無謀なんだけど…負けた場合…この時代って敵国に賠償金払って領土の割譲ってのが当たり前だからねぇ…」

彼が言うまでもなく、そういう時代でした。