株式会社H.C.

「ただでさえベトン(コンクリートのフランス語)の要塞というのに、それだけの戦力があるとなれば3個師団では戦力不足じゃ無かろうか?砲の支援も…我が軍には180門…早期攻略など到底無理であろう」

伊地知参謀長も不安を漏らす。

「う〜む…そりゃ厄介じゃな…それだけの戦力ならば早期の攻略は厳しいか…雨季に入る前に片付けて遼陽あたりで大会戦をやりたかったが…」

児玉総参謀長も顔色が曇って来た。

「貴公らは未来から来たと申したが…我々は無事に旅順を攻略出来るのか?それを知っておるのであろう?」

乃木軍司令官が、そう言って伺いを立てて来た。

いつもは、ファーストコンタクトで苦労するのだが…

「今回は拷問される心配無さそうなんで一安心だにゃ」

と、こねこねが喜んでいた。