「のんちゃん??
今からちょっと出てこれない??」



弱々しい声がした。


鈴さんのあんな声、初めて聞いた。



だから居てもたっても居られなくて、

ショートホームルームをすっぽかして急いで校門へ向かったんだ。



よくよく考えもせずにね。