それから2時間ちょっと、理性と戦った俺。


ホラーな音がなる度に揺れる細い肩。

俺を離そうとしない柔らかい手。



ヤバい可愛すぎ。


『のーん。
もう終わったよ。』


「とかいって怖いの映ってるんでしょ??」


…どんだけ疑ってんですか。

『映ってないから。
大丈夫。』



首筋に唇を寄せるとピクッと反応する身体。


「くすぐったい。」


立ち上がり、キッチンへ逃げていく。


「夜ご飯食べてくんでしょ?
何食べたい??」


追いかけてって、後ろからギュッとすると、なんか用?って顔で見上げられた。


『のんが食べたいなー。』


「…残念ながらあたしを食べても腹は満たされませんよ。

パスタでいいですね。」



甘い空気が嫌いで、どこまでもユルいのんちゃん。


それがまた可愛くてそそられるってこと、この子はわかってンのかねー??



END.