「…………。」 『のん、始まるよ。 顔あげないと見えないでしょ。』 言っても一向にクションに沈むのんの顔。 「あり得ない。 なんでホラーなの?! 嫌いって言ったよね??」 『だって、観たかったんだもん。』 「最悪。無理。嫌い。」 『そんな怖いなら、こっちおいでよ。』 目がこっちを見たのを確認して、俺の膝の間を叩く。 すると、珍しく素直に移動してきたのん。 後ろから抱きしめる。 大好きなのんのにおい。 …欲情しそう。